サヴァイヴ 完読

 市立図書館に入ってからずっと貸し出し中で読みたかった本、近藤史恵さん著「サヴァイヴ」を読みました。前作、「サクリファイス」「エデン」に続くロードレースシリーズ第三弾なわけですが、この間はオムニバス形式で、「サクリファイス」「エデン」の秘密が解き明かされるというもので、前2作品に登場するなじみ深き人物が登場します。

エース、アシスト、サクリファイス

 前作「サクリファイス」を読んだとき、チームオッジのエース石尾豪の人生をかけたアシストに感動しましたが、「サヴァイヴ」では、石尾が「エース石尾」になる過程を重鎮アシスト、赤城の視点で語られています。チームにおけるそれぞれの役割に準じる各キャラクタの想いと葛藤が描かれていてロードレースに興味がなくとも面白いと思いますし、ロードレースに興味がある方々は、さらに、描写の細かさに関心すると思います。

サヴァイヴ