ハーフセンチュリー茨城 2011

路面はウェット・・・


 11月20日(日) 茨城県那珂市-常陸大宮市-御前山をぐるっと一周するサイクルイベント、ハーフセンチュリー茨城に参加しました。前日までのウェザーニュース、Tenki.jpの情報に一喜一憂しながら当日を迎えました。





前日に大雨が降り、当日は雨が危ぶまれました。集合場所には4:45に到着。その時点で雨は降っていないため、陽が昇ったら、路面も次第によくなっていくだろう・・・という淡い期待で一路、茨城県那珂市那珂総合運動公園に向かいます。

雨? にわか雨?

 途中のコンビニで補給食を購入していると、ぽつぽつと雨が・・・まぁこの雨も残り雨で、会場に着くまでにはあがるだろう・・・と楽観視していたんだけど・・・会場についたら、完全に雨・・・

この隣の車の方は、この数分後バイクを積んで帰ってしまいました。*1

ウェザーニュースでもTenki.jpでも今日は晴れるって予想だし、これからはきっと晴れに向かっていくよ!」

ということで、とにかく準備してスタート地点に移動。

ちょっと濡れるどころか、初の雨天イベント

「・・・途中で雨に降られるのは仕方ないけど、スタート前から雨が降っていたらテンションめちゃ下がるよね〜・・・」なんて話していたけど、まさにテンションはロー。

スタート前ですでに路面はSoaking Wet! おまけに走れば走るほど、雨は激しくなり、アイウェアを外さないと前が見えないくらい・・・うりゃぁ〜こうなったら濡れて何ぼじゃ〜!ずっと降り続けやがれ〜!ウェザーニュース!Tenki.jp!!
ってな勢いでとにかく走る・・・

第二ピーク

 ハーフセンチュリー茨城は茨城県中北部の那珂市から常陸大宮市を抜けるため、途中の道は山がち。今回は震災の影響か、去年と若干コース変更があり、この第二ピークが相違点①。
 すでにエントリから山道っぽい様相を呈しており、支線に入り、スタートから九十九折・・・こりゃくるなぁと思っていたら、まぁいい具合の壁が現れた。去年も参加したけど、去年より厳しいって感じたくらい。峠までの5、600mは8%超。厳しいっちゃぁ厳しい。まぁトータルでは平均4%程度で、距離も1.5km位だけど、九十九折の山道と、ちょうど雨が止んだ後のひんやりとした山間の空気はやっぱりGOOD!!

ケビン村前 7%

第二ピークを越え、下り区間が終わると、CPに向けての1.5Kmののぼり。ここは7% 1kmを覚悟しなければならない。まぁこの坂は去年も昇ったし、大会前にさらに上っているから、ペーシングはなんとなく把握しているのでそんなに厳しくもない。ここの峠を過ぎ、ちょっと昇ったらCPなので、仲間をCPにて待つことにした。

アニキCP前坂に倒れる・・・チェーン切れにてDNF

 CPにて待機すること20分。坂で別れたアニキがまだこない。電話で確認してみると「チェーン切れ」とのこと・・・「なにぃ〜サルベージに行くか・・・!」と考えたがアニキは「係りの人が工具を持っているから大丈夫」と残して連絡が途絶える。その後、やはり皆のゴールを考え、アニキを待つことにしたが、結局1時間近く待っても昇ってくることがない。こりゃいよいよ持って迎えに行こうっということで自転車に向かったそのときにアニキより電話。チェーンが切れて、工具があるかと思ったが、なかったため、既に回収車に自転車を積み込みDNSとするとのこと。非常に残念だ!皆でゴールすることを期待していたのに・・・CP前の上りで異常に時間がかかっていた段階で、まずは状況を確認しに行くべきだった・・・CPに着いてから電話があったが、工具は塾長が持っていたし・・・今回は状況確認より行動だった・・・どのような状況でも行動を取ることはできるが、今回は、「あのケビン村前7%をもう一度上らなければならないかもしれない」という状況が自分の行動を抑制していたことは否めない。あの坂もう一回上るの嫌だよ〜っていう気持ちの弱さが行動を制してしまった!

さらば・・・アニキ・・・CP1を前にDNF・・・

御前山ダム-城里高野

 結局CPにて一時間ほどステイし、アニキ不在となり失意のままCPを出る。
 山の中、重ねて雨に濡れて全員SOAKING WET状態・・・寒い! 顔色は蒼白、唇は紫色に近い。
CPから少し昇ると下りが待っている。これが非常に厳しい!
濡れたジャージに刺すような風、震える身体をブラケットを握る手、腕で押さえながら・・・濡れた路面、落ち葉のたまり場、くだりのキケンに最大の注意を払いながら下る!

 下り終わると、ちょっとした上り下りを繰り返す丘陵地帯。普段はペースを守って走りたいところだが、寒さを克服するためにスピードを落すことができない。比較的ペースを上げているグループのペースにあわせながら細かな上り下りはクリアしていく。

 体が温まった辺りで、御前山ダムへ向かう支線に入る。きつい坂を上ってしばらく進むと、御前山ダムがひろがる。去年ここを通ったときにはまだ水が入っていなかったが、今年は満水状態だった・・・っという風景も目に入らないくらい・・・また雨が降ってきた!ここは塾長、キャプテンと一緒に走っていたが、まったく会話なし!ひたすらスピードを上げて寒さに抵抗する。まぁこのスピードも城里高野に抜ける山道にエントリするにつれて落ちていくことになる。去年はこの坂を目の当たりにし、「ハーフセンチュリー茨城をなめてかかってはいけない!」と感じたものだった。塾長、キャプテンとも心してこの坂に臨んだわけだが、想定したより厳しいものではなかったらしい。「あれ?こんなんで終わりだっけ?」という感じでクリアしてしまった。去年の厳しいイメージが先行し、ペース配分に気を遣いすぎたところもあるだろうが、去年に比べて走れるようになったということも関係しているだろう。僕自身も去年のハーフセンチュリー茨城以降、9,000km以上走っているから、去年よりさらに楽にここをクリアできたのかもと考える。

タイヤバースト

 峠を越えてまた寒い下りを越える。普段は、比較的下りが好きだけど、雨が降る寒い日は上りのほうがいいって思ってしまう。路面がすべりがちであるとともに、濡れた落ち葉でタイヤは取られるし・・・キケンがいっぱい。・・・ということでスピードを下げて今まで上った距離をおなじように下っていたところ、

ぱーーーーーん!!!!!

うぅぅ!!!撃たれたか!?一瞬そう思うくらいの音・・・そしてこの音はバースト!ここでか!?

停止し、タイヤを外してみると、タイヤは見事に裂けている。要因は既にタイヤにはないから、大きな金属片か何かにやられたか!?
見るともう一人パンクで修理している人がいる。同じものにやられたのか?

とにかく寒くて震える体とかじかむ手でタイヤを外し、チューブを入れるが、さてどうしたものか・・・タイヤの替えはないし、タイヤの補修セットは持ち合わせていない。前にもバーストしたことはあるけれど、ここまで広く裂けていなかった。

とりあえずチューブ補修パッチを重ねて貼ってチューブを入れて1.2くらい空気を入れてみたが、内側のチューブが見えている。これでは甘い!

ということで、再度補修を考える・・・。

  • 1. チューブ補修パッチ3〜4枚にて広く裂けたタイヤの裂け目をカバーする。
  • 2. チューブの説明書に使われていた説明書をその上に重ねておく。
    • ※ここでガムテープかビニールテープなどあればよかったのかもしれないが・・・
  • 3. チューブの入っていた箱を潰し、細長くなめし、さらに重ねる。
  • 4. バーストした位置をバルブ位置になるように合わせ、チューブを入れる
  • 5. 空気圧は3〜4程度。

ぼぃ〜ん、ばぃ〜んとはねる感じ。考えてみればこれくらい空気はいっていれば、普通に自転車のっていたよなぁって感じの空気圧。
とにかく、基本的に重心は後ろ、道が、がたがたしているところは、腰を浮かし、スピードは上げ気味で走ることを心がける。

とにかくゴールへ

結局パンク修理に30分ほど費やし、また体が冷えてしまった。「さみ〜!!!」と叫びながら走る。
前輪のバースト補修部は気になるが、とにかくゴールに少しでも早くたどり着きたい一心だ。塾長もキャプテンも一心か・・・とにかく何も気にせず一心不乱でゴール。

ゴール後補修部を見るとしっかりバースト部を防いではいるが、内臓が飛び出そうとしているのはわかった。よく持ち堪えた!去年のハーフセンチュリー茨城もトラブルに見舞われたけれど、今年のタイムは昨年よりも悪く、グロスで4時間23分・・・いつになったら普通に走れるのか・・・今回もトラブルの多かった大会でした。

まぁ雨天走行、不意のトラブル、バーストへの対処など、考えさせるような局面に対応することができたから、勉強になりました。

*1:ということではなく、一時積み込んで状況を観察していらっしゃったとのことで、雨の中やはり走られたそうです。ご苦労さまでした